「生きがいについて」使命の人
神谷美恵子
1914年(大正3年)生まれ。津田英学塾(現:津田塾大学)に入学後、医学の道を志し東大精神科医局に入局。1957年、精神科医として長島愛生園に赴き、その後の生涯をハンセン病患者への奉仕と文筆活動に捧げました。英語やフランス語、ギリシャ語などを独学で習得し、翻訳家としても活躍しました。主著『生きがいについて』は、世代を越えて読み継がれています。
人生においてだれひとり、
同じ運命に出会うひとはいない。
神谷美恵子
ハンセン病患者のもと、病める人々に寄り添いつづけた神谷美恵子。「なぜ私たちではなくあなたが?あなたは代わってくださったのだ・・・」理由のない悲しみの中にあって生きる意味を支えるものは何か。その語りかけに耳を傾けたのが精神科医、神谷美恵子の姿でした。苦しみさえ自分一人のものではない。大きな力の中で生かされている命の対話がそこにあります。
天国からのメッセージ
心残りもある、後悔もある。しかしそれよりも感謝の気持ちを伝えたい。そう思うから人は手紙を書くのでしょう。自分の人生を信じて歩ませたものは何か。わが心の景色に何を見たのか。その精神の歩みをことばに書き記しませんか。いのちに代わる手紙、そのメッセージは、時を越えて輝きを増していくでしょう。
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