「人間を信じる」平和への意思
吉野源三郎
1899年(明治32年)生まれ。東京帝国大学文学部哲学科を卒業。1935年「日本少国民文庫」編集主任に就任、戦争へと向かう時代にあって独自のヒューマニズムを展開しました。1937年『君たちはどう生きるか』を刊行。その後、明治大学教授、雑誌『世界』初代編集長、岩波書店編集顧問などを歴任。平和への思いを熱く込めた作風は、世代を超えて高い評価を得ています。
ひとりひとりの人間には、
人間だけにしかないかけがえのない
値うちというものがある。
吉野源三郎
編集者として活躍した吉野源三郎。その根底には、自由と平等に燃える人間愛の精神がありました。「一人ひとりの力が微力でも、自分の意志に従って生きる権利が人間にはある。」正義と愛を信じ、希望に向かって生きていく。そういう生涯を送ることが後世への最大の贈りものになるでしょう。理想の社会は、一人ひとりの意思と決断によって実現されていきます。
後世に伝える「人生」の物語
どこで生まれ、誰に出会い、何を経験して、その場所にいるのか。振り返れば、奇跡の連続のように思える人生の物語。その事実の記録を、自分史として残しませんか。出会い、ことば、そして夢・・・そこに生まれるメッセージ。喜びの中に悲しみがある。人生というノンフィクションは、いつだって未知への冒険です。
自分史・家族史「冒険者たち」 →第四章